「マイペース」でいいんだよ。周りに合わせて苦しい君が、自分を好きになる物語

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akiiro1059

「どうして私だけ、みんなみたいに上手くできないんだろう…」

「もっと要領よくやらなきゃって、焦れば焦るほどうまくいかない…」

そんなふうに、周りと自分を比べては、心がぎゅっと苦しくなっていませんか?

秋色
秋色

こんにちは!
自分だけの心地よい歩幅を見つけたい、秋色です。

結論から言うと、その苦しさは、
あなたが「あなたのペース」で進んでいいと許可を出すだけで、
驚くほど軽くなります

大切なのは、誰かに無理してあわせることではありません。
あなただけの心地よいリズムを見つけ、それを大切にすることです。

この記事では、
周りに合わせるのに疲れてしまった心愛という一人の少女が、
自分だけの「心地よいペース」を見つけて、
もっと自分を好きになっていく物語を贈ります。

この記事はこんな人におすすめ
  • 周囲のスピードについていけず、焦りを感じてしまう人
  • 「マイペースだね」と言われ、どうすればいいかわからない人
  • 自分のやり方やスピードに自信が持てない人
  • もっと自分らしく、のびのびと生きたいと願う人
この記事でわかること
  • 周りに流されず、自分のペースを大切にするヒント
  • マイペースでいることが、なぜ素晴らしい才能なのか
  • 自分を肯定し、自信を取り戻すための心の持ち方
  • しんどい気持ちがふっと軽くなる、新しい視点
大雅くん
大雅くん

心愛ちゃん、最近なんか元気なくない?

浮かない顔してるけど。

心愛ちゃん
心愛ちゃん

……うん。

部活でね、私だけみんなの足を引っ張ってる気がして…。

周りのスピードについていけない自分が、
なんだかすごくダメな子みたいに思えちゃうんだ。

秋色
秋色

そうか、心愛ちゃんは優しいから、
周りのことを考えすぎてしんどくなってしもうたんやな。

でもな、それは心愛ちゃんがダメなわけや決してないんよ。

これから、その素敵な個性の価値を一緒に見つけていこか。

物語のはじまり:迷子のコンパス

心愛は、美術部の活動で悩んでいた。

テーマは「私の宝物」。

周りの子たちは、次々とアイデアを出し、楽しそうにキャンバスに向かっている。

でも、心愛だけは、何を描けばいいのか分からず、
真っ白なキャンバスを前に時間だけが過ぎていく。

(早くしないと…みんなに追いつかないと…)

焦れば焦るほど、頭の中は真っ白になる。

周りのキラキラした才能が、
自分には何もないことを突きつけてくるようで、胸が痛かった。

その様子を見ていた大雅は、そっと心愛に声をかけた。

大雅くん
大雅くん

心愛ちゃん、ちょっといい?

前、お父さんが言ってたんだけど、
「人は誰でも自分だけのコンパスを持ってる」んだって。

北を指すだけがコンパスじゃない。

自分の心が『こっちだ』って震える方角を指すのが、
自分だけのコンパスなんだって。

僕も意味はよくわかってないんだけど、
そんなに焦らなくてもいいんじゃないかなあ。

心愛も、大雅の言葉の意味がすぐには分からなかった。

でも、ただ「頑張れ」と言われるより、ずっと心が温かくなるのを感じた。

「周りに追いつかなきゃ…」って焦る気持ち、
もしかしたら「完璧じゃなきゃ」って思い込みが隠れているのかも?
そんな時は、この記事もヒントになるかもしれません。

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自分だけの「心地よいリズム」を見つける

自分のコンパスを見つけるには、
まず自分だけの「心地よいリズム」を知ることが大切です。

例えば・・・
  • 何をしている時が一番楽しい?
    時間を忘れるくらい夢中になれること。
  • どんな時に心が落ち着く?
    一人の時間、誰かと話している時、自然の中…。
  • 無理なく続けられることは何?
    ほんの小さな習慣でもいいのです。
秋色
秋色

たまには自分のためだけに時間を使ってみる。

誰かに褒められるためやなくて、
「ああ、これやってる時の自分、好きやな」って
思える瞬間を探してみよか。

心愛ちゃん
心愛ちゃん

好きな時間…。

そうだな、好きな音楽を聴きながら、
ゆっくりお茶を淹れる時間は一番落ち着くかなー。

大雅くん
大雅くん

僕はゲームしてる時!

誰にも邪魔されずに、
ひたすらプラモデル作ってる時も最高!

秋色
秋色

それそれ!

二人とも、ちゃんと自分の
「心地よいリズム」を知ってるやん。

それが、自分だけの
コンパスの針を動かすエネルギーになるんやで。

心愛ちゃんは、
まずはそのお茶の時間をもっと大切にしてみるんも、
ええかもしれへんね。

「遅い」のではない、「味わっている」だけ

心愛が、目を閉じて紅茶のカップから立ち上る湯気の香りをかいでいる。穏やかで満たされた表情。背景は少しぼかし、彼女の「味わっている」瞬間に焦点を当てる。

秋色に言われた通り、
心愛は自分の好きな「お茶の時間」を大切にしてみることにした。

いつもはタイマーをセットして効率よく淹れていた紅茶を、
茶葉がゆっくりと開いていく様子を、ただじっと眺めてみた。

心愛ちゃん
心愛ちゃん

(きれい…)

急いでいた時には気づかなかった、湯気の中で揺れる茶葉の美しさ。

カップに広がる豊かな香り。

その時、心愛はふと気づいた。

美術部の制作も、これと同じなのかもしれない、と。

早く描くことばかり考えていたけど、
もっと一枚の絵とゆっくり向き合ってもいいのかもしれない。

秋色
秋色

その通りやで、心愛ちゃん。

マイペースな人は、
よく「仕事が遅い」「決断が遅い」って言われがちや。

でもな、それはほんまは「遅い」んやない。

物事を一つひとつ、
じっくり味わいながら進んでいる証拠なんやで。

それは、ファストフードとコース料理の違い。

どちらが良いとか悪いとかではなく、楽しみ方が違うだけ。

急いで答えを出すことだけが、正解ではないのです。

「味わう」ための小さな工夫

周りのスピードが気になるときは、
意識的に「味わう」時間を作ってみるのがおすすめです。

例えば・・・
  • 目の前のことに集中する
    絵を描くなら、絵のことだけを考える。
  • 「間」を楽しむ
    作業の合間に、ぼーっと空を眺める時間を作る。
  • 五感をフル活用する
    コーヒーの香り、絵の具の匂い、鉛筆の音…。
    今この瞬間に意識を向けてみる。
大雅くん
大雅くん

なるほどなー。

「遅い」んじゃなくて「味わってる」って考えたら、
なんだかカッコいいな!

僕も、ゲームで隅々まで探検するの、好きだし!

心愛ちゃん
心愛ちゃん

私…、絵を描く時、
完成させることばっかり考えて焦ってた。

でも、画用紙の質感とか、
水の量で変わる絵の具の滲みとか…
もっと「味わって」描いてみようかなー。

秋色
秋色

ええやん!

その「過程を楽しむ心」こそが、素晴らしい才能なんやで。

結果だけじゃない、道のりの一歩一歩に、
宝物がいっぱい隠されてるんやで。

自分の「取り扱い説明書」を届けよう

自分のペースを大切にしようと決めた心愛だったが、新たな壁にぶつかった。

部活の共同制作で、
友達に「心愛ちゃん、もう少し早くお願いできるかな?」と言われてしまったのだ。

悪気がないのは分かっている。
でも、心愛の胸はチクリと痛んだ。

(私のペースじゃ、やっぱり迷惑なんだ…)

落ち込む心愛に、秋色はにっこり笑って言った。

秋色
秋色

自分を責めたらあかんで。

それはな、心愛ちゃんが自分の「トリセツ」を
まだ相手に渡せてへんだけや。

わがままを言うってわけじゃないで。

相手に「自分」という人間を
理解してもらうための思いやりとして、
自分のことを伝えてみよっか。

自分のことを伝えるのって、少し勇気がいりますよね。
「わがままに思われたらどうしよう…」と感じるあなたは、
こちらの記事で「遠慮」と「謙虚」の素敵なバランスを見つけてみませんか?

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トリセツに書き出すべきこと

例えば・・・
  • 得意なこと・好きなこと
    一つのことをじっくり考えるのが好きです。
  • 苦手なこと・助けてほしいこと
    急かされると、焦ってしまいます。
    少し時間をくれると嬉しいな。
  • お願いしたいこと
    意見を言うのに時間がかかるけど、
    ちゃんと考えてるから待っててほしいな。

勇気を出して、心愛は友達に伝えてみた。

心愛ちゃん
心愛ちゃん

私、少し時間がかかるタイプなんだ。

でも、ちゃんと考えてるから、
少しだけ待っててくれると嬉しいな…。

すると友達は、
「そうだったんだ!ごめんね、急かしちゃって。分かったよ!」と笑ってくれた。

心愛の心から、すーっと雲が晴れていくようだった。

心愛ちゃん
心愛ちゃん

「自分のトリセツ」…。

伝えるのは少し勇気がいったけど、
分かってもらえて、すごく嬉しかった!

大雅くん
大雅くん

僕も、「ゲーム中は話しかけないで!」って
書いておこうかな(笑)。

いや、真面目に、
「難しい話は、最初に『結論から教えて』って言ってくれると助かる」とかは、あるかも。

秋色
秋色

ええやん!

それを周りの人に伝えておくだけで、
「なんで分かってくれへんのやろ」っていうモヤモヤが、
ぐっと減るはずやで。

自分を守るためにも、
相手を困らせないためにも、トリセツ作りはおすすめやで。

よくある質問(FAQ)

Q
どうしても周りの目が気になって、自分のペースを保てません。

まずは、一日に5分でもいいので、完全に一人になる時間を作ってみましょう。

スマホも閉じて、ただぼーっとする。

そうやって、意識的に「自分の世界」に入る練習をすると、
少しずつ周りの目が気にならなくなりますよ。

Q
「マイペースだね」と嫌味っぽく言われた時、
どう返せばいいですか?

「そうなんです、これが私のリズムでして」と、にっこり笑って返してみましょう。

相手の言葉を肯定的に受け止めることで、
嫌味のトゲを抜いてしまうことができます。

大切なのは、相手の評価に揺さぶられないことです。

Q
自分のペースで進めた結果、周りに迷惑をかけてしまいました。

そんな時は、素直に「ごめんなさい」と伝えることが大切です。

その上で、「次はこうします」という改善策を具体的に示せると、さらに良いですね。

マイペースと、無責任は違います。

誠実な姿勢を見せることで、信頼は取り戻せます。

まとめ

周りと比べて焦る必要なんて、どこにもありません。

あなたは、あなたのままで、そのままで素晴らしい価値があるのですから。

心愛ちゃんのように、自分の心地よいリズムを見つけて、
一歩一歩、自分だけの道を味わいながら歩んでいきましょう。

その道のりは、誰にも真似できない、あなただけの美しい物語になるはずです。

まずはここから

今日、寝る前に一つだけ
「今日、自分のペースでできて良かったな」と
思えることを見つけてみましょう。

小さなことで大丈夫。

自分を褒める習慣が、自信を育ててくれますよ。

心愛ちゃん
心愛ちゃん

私、やっと分かった気がする。

「マイペース」は、ダメなことじゃなくて、
私らしさだったんだ。

これからは、自分の時間を大切にできそう。

大雅くん
大雅くん

心愛ちゃん、最近すごく良い顔してるよ!

僕、心愛ちゃんがじっくり描いた絵、見るの好きだな。

秋色
秋色

二人ともええ顔しとるな。

自分のペースを大切にすることは、
自分自身を大切にすること。

それが、周りの人のことも
大切に想う心に繋がっていくんやで。

ありがとうな、今日も素敵な話を聞かせてくれて。

自分のペースを大切にすることは、
心を丁寧に「せんたく」する作業と似ています。

日々の慌ただしさの中で身についた、
周りに合わせるための鎧をそっと脱ぎ、本来の自分に還っていく時間なのです。

マイペースは じぶん のせんたく

心愛の机の上に、これまで登場した「方位磁石」「紅茶のカップ」「トリセツが書かれたノート」そして描きかけの「宝物」の絵が置かれている。夕日が差し込み、それらを優しく照らしている。

ここまで読んでくださったあなたへ、この物語から生まれた歌を贈ります。

あなただけの「心地よいリズム」を見つける、きっかけになれば嬉しいです。

わたしのコンパス

Lyrics: 言ノ葉 綴音(ことのは つづね)(Generated by Gemini)
Music & Vocals: Suno AI
Illustration: MidJourney
Video: 秋色
Thumbnail: みえ
Starring: 言ノ葉 紡

周りと比べなくて大丈夫。

あなたの心だけが知っている「心地よいリズム」こそが、
誰にも真似できない美しいメロディーになります。

その歩みを、この歌がそっと支えられますように。

— 綴音

今回の素敵なサムネイルは、
デザイナーの「みえ」さんに特別に制作していただきました。

心惹かれるデザインを数多く手掛けられていますので、ぜひご覧ください。

ありがとうございました。

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